機械式柱時計

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【機械式・クォーツ式】機械式柱時計とは・・・

機械式柱時計 全舞式柱時計とは・・・

全舞式柱時計 カギ巻式柱時計とは・・・

全舞式とは・・・
カギ巻式とは・・・

  • 専用の「巻カギ」を使って、全舞を巻くので・・・『カギ巻式』
    • 手巻柱時計とでも言いましょうか・・・腕時計で言えば、手巻きと同じです。
    • 機械式柱時計、全舞式柱時計、ボンボン時計とも言います。
    • 全舞の長さ、強さにより8日巻、14日巻、21日巻、30日巻、60日巻など種類があります。
    • ほとんどの時計は、文字盤に表記してあります。
      • 文字盤に表記してないものは、8日巻になります。
      • 文字盤表記の日にち間は、動きますので、毎日巻く必要はありません。
    • 長尺(大型1m以上)と短尺(50cm位)の違いは、
      • 同じメーカーの、同じ機械(機種)でも、機械の外見は同じ形です。
      • 歯車の歯数、カナの数が違い、振子の振りの早さ(ピッチ)が違くできています。
  • 全舞は、右側と左側、二つあります。
    • 一般的には、右側が振り子を動かしている時間側。
    • 左側がボンボン打つ、時報側。
      (時計機械により逆もあります。)

      • 全舞を巻くときは、右側も、左側も、一緒に、止まるまで巻きます。
      • 巻ける方に巻いて、止まるまで巻きます。(逆には巻けません。)

全舞式柱時計とは・・・
カギ巻式柱時計とは・・・

  • 電気的なものは使わず、全舞動力により動く柱時計のことです。
    • 部品のほぼ全部が、金属製部品を使用しています。

動力源は、全舞(ゼンマイ)。
全舞の伸縮運動から歯車の回転運動へ。
全舞の縮んで伸びる力で歯車を回します。
強い力が一方向に回転するため(針は右回り)、一方向だけ摩擦を大きくします。
軽減するために、車軸には、潤滑油が必要になります。
摩擦でこすれ、潤滑油が汚れたり、乾いたりします。

  • 機械が大きいため、全舞の駆動力が大きく、摩擦力も大きいのです。
    車軸の潤滑油は、すぐに汚れてしまいます。

少しくらいの汚れなどは、(腕時計とは違い)機械が大きい分、大丈夫なようで動いてしまいます。
古い時計の方が、地板(車軸が入る土台板)の地金の材質が、硬くできています。
年代的に新しい30日巻よりも、8日巻の方が地板地金の減りは少ないです。
車軸も太く、丈夫に出来ています。
潤滑油が汚れていても、全舞を巻けば動いてしまいます。
しかし、長い間には、次第に、重く感じるようになります。

  • 油切れの状態になってしまいます。

全舞の力が、四枚~六枚の歯車を伝わり、回転運動から、最後は往復運動へ。
ガンギ車までの回転運動から、アンクルの往復運動へとつながって、動いて行きます。
アンクルと振子が連動していて、振子の往復運動で、時間を制御しています。
脱進機と言う構造で、回転運動から力を受けて、往復運動に変えます。

  • 機械式柱時計の一番大事なところは、アンクルの歯先と、ガンギ車の歯先です。

振子が左右に揺れるたびに、カチカチと音がしている所です。
潤滑油がカチカチと衝突しているショックを和らげています。
潤滑油が汚れたり、乾いたりしてしまいます。
この潤滑油が無くなりますと、ガンギ車の歯先がすり減ってしまい不具合をおこします。
キレイな潤滑油が必要となります。

  • 使わないで、止めておいても、油が乾き固まり、悪い状態になります。

潤滑油が、乾いてしまいますと・・・
部品の傷みが早まり、部品不良の状態になります。
特に、車軸、車軸穴(車軸受け)は、すり減り傷んでしまいます。
やがて、遅れ、止まりなどの不具合が出てきます。

逆に、潤滑油がひどい汚れになりますと・・・
ドロドロ、ベトベトで潤滑油ではなく、粘着油になってしまいます。
全舞を巻く日数が短くなったり、ボンボンの時打ち音が遅くなったりしてきます。
全舞の滑りが悪くなり、広がらなくなってきます。
やはり、遅れ、止まりなどの不具合が出てきます。
どちらとも、悪い状態に、なります。
使用環境により、違ってくる症状だと思います。

  • 不具合が出た時には、かなり傷んでいる状態になっています。

たまに、ほんの数例ですが、自分で注油?する人がいます。
注油ではなく、ブッ掛けてしまいます。乾きが潤い、ドロドロが薄まり、悪くはない・・・のですが、機械全体、潤滑油が必要のない所まで全部に、ブッ掛けてしまうのが良くありません。すり減りの状態は変わらず、もっと悪い状態になってしまいます。
遅れなどの不具合の現象が、出た時が、分解掃除(オーバーホール)修理お手入れの、最後の合図になります。

カギ巻式柱時計の場合は、修理不能にはならず、ほとんどが修復再生が可能です。
機械の部品が大きいこともあり、修復再生がある程度は容易にできます。

室内の温湿度、寒暖の差によって、潤滑油の変化も違ってきます。
いつも同じ場所で、ジッとしている柱時計としては、仕方のないことなのでしょう。
日当たりの良い所は避けて、風通しの良い場所へ掛けた方が良いでしょう。
機械にも影響はありますが、ケース(箱)が日焼けして,脆く(もろく)なってしまいます。
機械も、ケース(箱)も、大切です。

機械式柱時計の一番大変なところは、
全舞(ゼンマイ)の力が強いので、車軸穴の磨耗が大きくなって、広がってしまい、
歯車と歯車の噛み合わせがガタついてしまうところです。

分解掃除(オーバーホール)をして、組み上げて・・・

機械全部の部品を点検、修復修正、洗浄して、組み上げて、完成・・・

  • 分解して一度バラバラにすると、時間を調整する必要があります。

振子の長短(振子の原理)で、時間を調節します。
30日巻の柱時計の機械で、一カ月5分位の進みに調整できれば最高です。
振子は、なくてはならない重要な部品のひとつです。
巻カギも重要な部品です。

機械式柱時計は・・・
5年位~10年を目安に、必ず、分解掃除(オーバーホール)お手入れを・・・
(本当は、腕時計と同じく、3年~5年位と言いたいところなのですが・・・)

機械式柱時計 重錘式柱時計とは・・・

重錘式柱時計 クサリ引き柱時計とは・・・

重錘式とは・・・

動力源は、重り(分銅)。重りが垂れ下がる力で動くので・・・『重錘式』
クサリで重りがつり下げられています。
重りが下がるとクサリを引いてつり上げるので・・・クサリ引き、とも呼びます。

  • 電気的なものは使わず、重り(分銅)の重力により動く時計のことです。
    • 部品の全部が、金属製部品を使用しています。

機械の構造は、全舞式の機械の構造と同じです。
一番車(全舞車)だけ、ゼンマイではなく、クサリを引っ掛けるようにできています。
重り(分銅)が二つの時計と三つの時計があります。

  • 重り(分銅)が二つの時計
    • 振り子を動かしている時間側と、ボンボンと打つ時報側の二つです。
  • 重り(分銅)が三つの時計
    • もう一つは、ウェストミンスター打ちなどのオルゴールの鐘打ち用の重り(分銅)です。
      • ウェストミンスター打ちなどが付いている柱時計は、ほとんどが舶来品です。

機械式置時計 重錘式置時計とは・・・

重錘式置時計 ホールクロックとは・・・

重錘式(クサリ引き式)の代表的なものが、ホールクロックです。

ホールクロックとは・・・

  • HALL CLOCK・・・大型置時計
    • ホール(大広間)のように広い所に置くような、大きな時計。
    • 『グランドファザーズ・クロック』と呼ばれています。
      ・・・・・大きなノッポの古時計 おじいさんの時計・・・・・

重錘式とは・・・

動力源は、重り(分銅)。重りが垂れ下がる力で動くので・・・『重錘式』
クサリで重り(分銅)がつり下げられています。
重りが下がるとクサリを引いてつり上げるので・・・クサリ引き、とも呼びます。

  • 電気的なものは使わず、重り(分銅)の重力により動く時計のことです。
    • 部品の全部が、金属製部品を使用しています。

機械の構造は、全舞式の機械と同じです。
一番車(全舞車)だけ、ゼンマイではなく、クサリを引っ掛けるようにできています。
重り(分銅)が二つの時計と三つの時計があります。

  • 重り(分銅)が二つの時計
    • 振り子を動かしている時間側と、ボンボンと打つ時報側の二つです。
  • 重り(分銅)が三つの時計
    • もう一つは、ウェストミンスター打ちなどのオルゴールの鐘打ち用の重り(分銅)です。

重厚長大で、丈夫な時計です。
金属の材質も、硬い材質で、あまり擦り減りません。だから長年動き続けるのでしょう。

しかし、油切れの状態にすぐなってしまいます。潤滑油の乾きが早いように感じます。
室内の温度湿度、寒暖の差でなってしまうのでしょう・・・か?
潤滑油が乾いてしまっても、動き続けます。悪い状態なのでしょうが、
これもまた、大丈夫なように出来ているのでしょう・・・。
とにかく長年動き続けているのですから、頑丈に出来ているようなんです。

ひとつの弱点は、長い年月を経てきましたので、金属疲労があることです。
やはり、老化現象です。使用不使用にかかわらず、疲労しています。
思いもかけないところが折れていたり、ヒビが入っていたり、
外れてしまったり・・・と壊れています。
ほとんどの部品は修復再生ができますので、何とか対応しています。

重錘式は・・・
10年位を目安に、分解掃除(オーバーホール)お手入れを・・・
数年に一度、車軸だけでも、注油してあげられれば良いのですが・・・

機械式柱時計分解

機械式柱時計クォーツ式柱時計の違いが解ります。
部品を全部バラバラにして行く分解掃除(オーバーホール)の行程で、
機械式柱時計の全貌が、お解かり頂けると思います。

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時計修理とは・・・

時計は、精密機械。 機械モノですが、生きているモノ、生きモノです。

  • 動いていても、止めておいても、使っても、使わなくても、
  • 機械式時計でも、クォーツ式時計でも、電池交換不要の時計でも、
  • 高い高級品の時計でも、安い使い捨ての時計でも、
    • どんな時計でも・・・潤滑油が使われています。
      • 潤滑油が汚れます。潤滑油が乾き固まります。
      • 機械部品の劣化、損傷、摩耗などの点検も必要です。
  • 分解掃除(オーバーホール)お手入れ、整備が必要となるわけです。
    • 自動車で言えば車検。人間で言えば定期健診。
      • 時計も、定期的なお手入れ、健康診断が必要です。

大切にしまい込んである時計、よそ行きのあまり使用しない時計、
一度も使用していない時計、止まったままにしてある時計、
毎日ご使用の時計、どうでもいい使い捨ての時計。
働き続けている時計も、休んでいる時計も、
全ての時計、どんな時計でも、
点検・整備、分解掃除(オーバーホール)お手入れが必要です。

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