機械式腕時計

大切な 『 時計の修理・お手入れ 』 いたします!!

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【機械式・クォーツ式】機械式腕時計とは・・・

機械式腕時計 全舞式腕時計とは・・・

全舞式腕時計 手巻腕時計自動巻腕時計とは・・・

機械式腕時計とは・・・
全舞式腕時計とは・・・

  • 手巻式腕時計・自動巻式腕時計のことを言います。

手巻式腕時計とは・・・

  • 全舞を手で巻いて、動かすので・・・『手巻き式』
    • 機械式腕時計の、基本の時計になります。
      • 毎日、腕に着けるときに、全舞を、手で巻きます。
      • 一日に一回、止まるまで巻けば大丈夫です。
        (一日に何度も巻く必要はありません。)
      • 巻けなくなるまで、止まるまで、巻きます。
        (それ以上無理に巻きますと、全舞が切れて、壊れてしまいます。)
      • 巻く回数は、時計機械(機種)により異なります。
      • 時計機械(機種)により違いますが、30時間位から48時間ぐらい動きます。
      • 二日以上全舞を巻かないと、全舞の力が弱くなり、次第に遅れてきて、止まります。

自動巻式腕時計とは・・・

  • 手を掛けずに、全舞を、自動で巻き上げて動くので・・・『自動巻き式』
    • AUTOMATIC(オートマチック)、オートマなどと呼びます。
    • 腕に着けることにより、腕の動きで、全舞を巻き上げて行く、機械の構造です。
    • 基本の機械に、自動巻上げの部品が加えられ、部品数も多くなります。
      • クロノグラフなどの時計は、針が多くなる分、もっと多くの部品が加えられ、複雑になります。
        (分解掃除も難しくなり、修理料金も高くなります。)
  • 毎日、腕に着けていれば、機械に付いている重り(回転錘)が回り、全舞を巻き上げています。
    • 手で巻く必要がありません。
    • 手でも巻けるように、手巻き機構が付いている機械と、手巻き機構がついていない機械があります。
      • 手巻き機構が付いている機械は、手で巻いても、止まることはありません。
        (機械の構造上のことで、壊れているわけではありません。)
      • 手で巻く場合は、10回から20回位程度で大丈夫です。
      • 手巻機構が付いていない機械は、時計を振って、全舞を巻き上げるしかありません。
      • 時計機械(機種)により違いますが、止まってからは、150回位から200回位程度振ります。
      • 300回位で、全舞が完全に巻き上げられた状態になります。

機械式腕時計とは・・・
全舞式腕時計とは・・・

  • 電気的なものは使わず、全舞動力により動く腕時計のことです。
    • 部品のほぼ全部が、金属製部品を使用しています。

動力源は、全舞(ゼンマイ)。
全舞は、香箱と言う箱の中に納められています。—–香箱車(全舞車)
板バネを渦巻状に巻いたもので、40~50cm位の長さがあります。
全舞の縮んで伸びる力で歯車を回します。
手巻きは、全舞の伸縮運動から歯車の回転運動へ。
自動巻きは、重りの回転運動から、全舞の伸縮運動、そして歯車の回転運動へ。

全舞車の香箱と香箱芯(香箱の車軸)の摩擦が大きく、香箱の軸穴がすり減ってしまいます。
強い力が一方向に回転するため(針は右回り)、一方向だけ摩擦が大きくなります。
軽減するために、車軸には、潤滑油が必要になります。
摩擦でこすれ、潤滑油が汚れたり、乾いたりしてしまいます。

  • 機械式腕時計の遅れ、止まりなどの不具合の原因は、
    • 動力源となる全舞(ゼンマイ)が入っている全舞車の軸穴のすり減り、
      香箱の、香箱芯の軸穴の摩耗が、最大の不具合原因です。

全舞の力が、四枚~五枚の歯車を伝わり、動いていきます。
車軸の軸穴には、すり減りを軽減するために、赤色の石(人工ルビー)が入っています。
(良い機械になりますと、香箱にも穴石が入っています。)
石の数で、良い機械と普通の機械の、違いを作り分けてあります。
文字盤に石の数が表記してあるのは、数が多ければ多いほど、良い機械になる訳です。
歯車の車軸の穴石にも潤滑油がありますが、
やはり摩擦でこすれ、汚れたり、乾いたりしてしまいます。

  • 潤滑油が変化したまま動かせば、すり減るのは当たり前のことです・・・
    • 穴石の方は減りませんが、車軸の方が、すり減ってしまいます。

歯車の回転運動から、最後はテンプとアンクルの往復運動へ。
テンプとアンクルの往復運動で、時間を制御しています。(腕時計用回転式振子)

  • テンプとアンクルが機械式腕時計の一番大事な心臓部です。

脱進機と言う構造で、回転運動からの力を受けて、往復運動に変えます。
カチカチと音がしている所にも、潤滑油があります。
潤滑油がカチカチと衝突しているショックを和らげています。
この潤滑油も汚れたり、乾いたりしてしまいます。
目にも止まらぬ速さで動いていますので、
絶対的に純度のキレイな潤滑油が必要となります。

  • 使わないで、止めておいても、油が乾き固まり、悪い状態になります。

潤滑油の働きがなくても、それでも動くには動きます。
悪い状態のまま動かせば、やがて時間に遅れが出てきます。
部品の傷みが早まり、部品不良の状態になります。
特に、車軸はすり減り、傷んでしまいます。
長期間、分解掃除(オーバーホール)お手入れをせずに・・・
止まり、動かなくなったら、修理不能と思ってください。
機械にも、愛情が必要です。

機械式腕時計の機械は、目にも止まらぬ速さで動いている、精密機械です。
目で見て(肉眼で見て)、すぐ判るような大きな一般的な機械のキカイとは違く、
極ごく小さいと言うことです。傷みの速度も速くなります。

分解掃除(オーバーホール)をして、組み上げて・・・

機械全部の部品を点検、修復修正、洗浄して、組み上げて、完成・・・
いいえ、これからが機械式腕時計の一番大変なところです。

  • 分解して一度バラバラにすると、時間を調整する必要があります。

全舞を全部巻いた状態と、24時間後の状態を同じに調整します。
(一般的な自動巻の機械で、一日の誤差がプラス10秒から15秒位に調整をします。)
(機械機種により精度が違いますが、高精度の機械になりますと、5秒以内に調整をします。)
時間を調節する、ウズ巻状のヒゲ全舞の長さを決めて調整します。(振り子の原理)
時間が合えば、出来上がりです。

機械式腕時計修理技術は、『 時間調整の技術 』に集約 いたします。
ただ分解をして、組み立てるだけならば、簡単なことです。
しかし、機械式腕時計は、時間の調整や調節が、必要なのです。
時間の調整には、数か所の微調整が必要です。

  • 時間を調整すること、調整できること が、最大の特殊技術なのです。
    • 機械式腕時計を分解修理できることが、時計屋の証かもしれません。
    • 時計屋の、当たり前・・・当然の・・・技術です。

機械式腕時計は・・・
3年位~5年に一度は、必ず、分解掃除(オーバーホール)お手入れを・・・

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機械式腕時計分解

機械式腕時計クォーツ式腕時計の違いが解ります。
部品を全部バラバラにして行く分解掃除(オーバーホール)の行程で、
機械式腕時計の全貌が、お解かり頂けると思います。

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時計修理とは・・・

時計は、精密機械。 機械モノですが、生きているモノ、生きモノです。

  • 動いていても、止めておいても、使っても、使わなくても、
  • 機械式時計でも、クォーツ式時計でも、電池交換不要の時計でも、
  • 高い高級品の時計でも、安い使い捨ての時計でも、
    • どんな時計でも・・・潤滑油が使われています。
      • 潤滑油が汚れます。潤滑油が乾き固まります。
      • 機械部品の劣化、損傷、摩耗などの点検も必要です。
  • 分解掃除(オーバーホール)お手入れ、整備が必要となるわけです。
    • 自動車で言えば車検。人間で言えば定期健診。
      • 時計も、定期的なお手入れ、健康診断が必要です。

大切にしまい込んである時計、よそ行きのあまり使用しない時計、
一度も使用していない時計、止まったままにしてある時計、
毎日ご使用の時計、どうでもいい使い捨ての時計。
働き続けている時計も、休んでいる時計も、
全ての時計、どんな時計でも、
点検・整備、分解掃除(オーバーホール)お手入れが必要です。

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