時計修理雑録/2010-08-24

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Tag: クォーツ 電池交換 水入り

電池交換時に・・・

数日前に、電池交換をしました。
修理するには・・・と言うような安物の時計です。
電池交換時に、汗・水が入っていて、少しサビている状態でした。

裏ブタのパッキンが傷んでいました。
パッキンの交換もお勧めしましたが、交換しなくて良いと言うことでした。

交換しなければ、もっと汗・水が入ってしまいます。
必ず入ります。と、注意しておきましたが・・・

やはりダメでした。汗が入って、サビて止まってしまいました。
修理不能までになってしまいました。
パッキンだけでも交換しておけば、
ここまではならなかったのですが・・・手遅れでした。
どうでもよい時計なのですが、MOTTAINAIですね。

電池交換する前は、ちゃんと動いていて、使えた・・・
しかし、電池交換してから止まってしまったから、
壊されてしまった・・・と言うことでした。

注意をしたにもかかわらず、このようになってしまいます。
電池交換時に注意をしておいても、時計をいじった、こちらのせいになってしまいます。
お客様の目の前で、見ている所で電池交換をして、
サビている状態をお見せしたのですが、
壊した・・・と言うことになってしまいます。

時計の電池は、燃料だから機械がサビて、ダメなんだと言っても解らないようです。
ガソリンを入れてもエンジンがダメ・・・と説明すると少し理解できたようです。
時計だと解らないのですが、自動車などに例えると、少しは理解できるようです。
少しお話をして、納得はしました。

時計も自動車もかなり身近なものなのですが、
時計となると・・・あまり関心がないのか、解らない人が多くいるようです。
やはり機械が小さいので、目には見えないと言うのが、かなりの難点なのだと思います。

時計は、高い安いに関係なく、どんな時計でもお手入れが必要です。
どんな安物の時計でも、最低限のお手入れは、必要なのです。

それに、ここ数年、夏の暑さが半端じゃないので、
誰もが、汗をかく量が増えているような気がします。
それで、ちょっとした防水の時計と言えども、何年か使っていると、
ケース、パッキンなどが、汗の塩分でやられてしまうような気がします。

どんなお客様にも、時計を使う場合、防水の時計を使うようにお勧めしています。

P.S. このお客様に、防水の時計をお買い上げいただきました。
ありがとうございました。



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