時計修理雑録/2011-04-15

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Tag: 柱時計

年代物の価値観

メールでの問い合わせ—実例問答

  • 先日、1960年頃まで使っていた精工舎製の鍵捲き式柱時計(箱形)を物置で見つけました。
    試しに動かしてみたところ、ゼンマイは切れていないようでいっぱいまで捲けましたが
    10分間くらいで止まってしまいます。カチコチいう音が大きいときと小さいときがあります。
    物心ついた頃にはすでに掛かっていたものですが購入の年代はわかりません。
    50年も使わなかった物ですし、木製ケースの材質からみて普及品と思いますが、
    子供のころの思い出もありできれば再生したいと思います。
    こんな状態ですが分解掃除で動くようになるでしょうか?
    セット料金で一般品に当たるのでしょうか?必要なら写真も送ります。

    • 問い合わせを頂きまして、ありがとうございます。
      柱時計を見てみないと、何とも申し上げられませんが、
      一週間巻(8日巻)の柱時計なのでしょうか?
      8日巻ですと、ちょっとした年代物ですので、機械、箱の傷みもあると思いますので、
      上級品の年代物、特殊品の年代物、のランクになってしまいます。
      ご参考にして、ご検討を頂ければ、幸いでございます。
  • 御回報ありがとうございます。たぶん8日捲きと思います。写真を添付いたします。
    「上級品の年代物」に分類されますか?
    (あまり上級品とは言えないのですが)お手数ですが御回報ください。

修理料金表の区分け(ランク付け)は、
柱時計そのものの価値ではなく、修理品としてのランク付けです。
古いものは見た目では判らない傷みがございます。
機械を分解してみると、歯車がバラバラになってしまうモノがあったりします。
多分推測ですが、何十年も放り投げておくと言うのは、ダメで動かなくなってしまい、
使えなくなったから放り投げておくものと思われます。
そのような年代物を今になって修理して動かそうとするのでしたら、ある程度は仕方ありません。
年月を経ているだけで上級品と考えます。
年月は、最大級の、最上級の価値と考えます。
価値観の問題でしょうか。価値感の違いでした。



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